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オケクラフトについて① ー誕生ー

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オケクラフトは、北海道置戸町(おけとちょう)の「オケ」、昔からこの町の地域産業として生産されていた曲げ桶の「オケ」と、「クラフト」を合わせた地域クラフトブランドです。

ここでは、オケクラフトやオケクラフトセンター森林工芸館の成り立ちついて紹介していきます。

第1回目の今回は、オケクラフトがどのように誕生したかについてお伝えいたします。

目次

町民憲章大会

1978年(昭和53年)置戸町に、町づくりの理念を宣言したとも言える置戸町町民憲章が制定されました。

そして、この憲章を単に宣言だけにとどまらせず、毎日の暮らしに生かす町民憲章実現のために実践報告と学習会を兼ねた町民憲章推進大会が毎年開催されるようになりました。

オケクラフトの誕生

1983年(昭和58年)に著名な工業デザイナーであった秋岡芳夫さんが「木と暮らしのデザイン」と題して第5回町民憲章推進大会で講演をされ、講演後の懇談会の中で「置戸町に木工ろくろ導入してはどうだろうか」と提案されました。

その後この提案を受けた置戸町に、木工ろくろの講師として、岩手県大野村(現 洋野町)で裏作工芸の実践指導に当たっていた東北工業大学工業意匠学科第三生産技術研究室の時松辰夫さんの来町が実現します。

この年5月、時松さんの指導により初めて木工ろくろの技術講座が開催されました。

道具を自在に使いこなし、端材から素晴らしい器が次々と作り出されるたびに参加者からは驚きの声が上がりました。町民にとって余りにも身近にありすぎて、その価値に気が付かなかったエゾマツ、トドマツなど置戸町の基本財産である着目した工芸品生産指導の始まりです。

その指導では、主材料として特にエゾマツやトドマツのアテ材が着目されました。

偏芯成長した部分の木材がアテ材と呼ばれます。アテ材は建築材料などの一般製材には不向きとされ、薪やチップ材として利用されるにすぎない、いわば不良材としての評価を受けていました。

木工芸品の素材には向かないとされてきた針葉樹でも、乾燥、塗装などで特殊な加工を施すことにより立派に利用することができ、中でもアテ材は年輪が緻密で木目が美しく、たいへん好評を得ました。

オケクラフト命名

1983年(昭和58年)10月号の芸術新潮で、置戸町で製作されたエゾマツを素材としたクラフトが、秋岡芳夫さんにより紹介されました。その時紹介された、置戸町で続けられていた伝統的な割木工の技術と最新の木固めと塗装を施して製作された曲木の桶状の器を、置戸町の町名の「オケ」と曲げ桶の「オケ」をかけて「オケクラフト」と名付けたのです。

この他、北国の雪のイメージと主な素材であるエゾマツやトドマツの色を重ねて「白い器」という名称も使われていましたが、次第に「オケクラフト」に一本化され、現在の地域クラフトブランド「オケクラフト」へと繋がっていくことになります。

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